元寇防塁に待望の駐車場完成
福岡市に残る「元寇防塁」は貴重な歴史史跡ですがですが、どれもが駐車場が無く見学するには大変不便でした(泣)
また、埋立地の中にあるため、当時の面影や魅力も半減されています。
しかし、遂に福岡市が動いてくれました(笑)
玄界灘に面した生の松原海岸の元寇防塁に、専用駐車場が完成しました!
大型バスもOK、トイレも整備されています。
今回は、福岡市経済観光文化局が案内する現地説明会がありましたので参加しました。
-
バス1台(大型バス可)
普通車7台 -
バス1時間につき1,000円
普通車1時間につき100円
駐車場から徒歩3分
松原の中を小径が整備されました!
抜けると視界の先に美しい生の松原海岸が開けます。
-
生の松原海岸
-
一帯は遊歩道などが整備
-
散策遊歩道
復元公開中の「生の松原元寇防塁」
-
当時の高さに修復されています。
-
間近で見学できます。
-
国宝「蒙古襲来絵詞」の陶板説明台
元寇防塁とは?
学校の歴史教科書で習ったかと思いますが、簡単に復習してみましょう(笑)
【元寇防塁】
700年以上前、鎌倉時代の日本は、フビライハンの元に二度にわたる襲来を受けていました。
強大な敵国から日本を守るために、今津湾から博多湾にかけて築かれたのが「元寇防塁」です。
元との戦いの最前線だった福岡には、当時の戦いを物語る史跡が多く残されています。
元寇防塁はその中でも特に著名な歴史資産の一つで、今津~香椎の約20kmにわたり幅1~1.5m、高さ1.8mに石を積み上げ築造された石塁遺構であり、当時の海岸景観を一変させる長大な構造物でした。
二度目の襲来(弘安の役:1281年)の際には、元軍の上陸を防いでおり、その後暴風雨によって、海上の元軍が大きな被害を被ったことはよく知られています。
【生の松原元寇防塁】
生の松原元寇防塁は、国宝「蒙古襲来絵詞」に描かれており、絵画として残された当時の姿と、現在を重ねて歴史に思いをはせることができるのは生の松原地区だけです。
生の松原地区では、1.6kmにわたって松林内に元寇防塁が埋没しており、そのうちの中央部約50mを中心に復元整備を行っており、高さは約2.5mになります。
海に面していることから、迫りくる元軍の大船団によって、当時の人々が感じた畏怖や緊張感といった歴史的な思いを感じることができる場所です。
駐車場の設置により、貴重な歴史史跡が身近に見学できるようになりました。
周りの風景も、海岸と松原が相まってとても風情が有ります。
福岡にお越しの際には、是非足を延ばされることをオススメします。