福岡市から気軽に行ける離島として人気の壱岐島。
透き通った青い海、対馬暖流による温暖な気候、海上交通の要衝として数多く残る歴史遺産、玄界灘の海の幸・壱岐牛・壱岐野菜など美味しい料理、昔ながらの変わらぬ生活や町並み など魅力溢れる離島として注目を浴びています。
大物が狙えることで有名な釣り、約1,000あると言われる神社、長崎県の6割を占める古墳、玄界灘の荒波で形成された風光明媚な景勝地、イルカと触れ合える「イルカパーク&リゾート」、故黒川紀章氏設計の「一支国博物館」、国の特別史跡として全国に3ヵ所しかない弥生遺跡「原の辻遺跡」など、夏のハイシーズンだけでなく1年中魅力に溢れています。
今回は第二弾として【歴史観光編:神社仏閣と】をお届けいたします。
※一部を除き 写真提供:壱岐市観光連盟・長崎県観光連盟
※ブログを書くにあたり一般社団法人 壱岐市観光連盟様と、壱岐の自然と文化遺産研究保存会様
のホームページを参考に引用させていただいております。
SHRINE神社
"神々が宿る島" 壱岐の神社
日本最古の歴史書「古事記」の国生みの神話で、淡路、四国、隠岐、九州に次ぐ5番目に生まれた島として伝わる壱岐島。
その後、対馬、佐渡、本州が生まれ大八島国となります。
ほかの島が全て擬人化されているのに対し、壱岐だけは「天比登都柱」"神々が行き来するための天と地をつなぐ1本の柱"と記され、神話の時代から特別な島であったことがうかがえます。
また、海上交通の要所として、海と交通の安全を願ったとされます。
神社庁に登録されたものだけでも150を超える神社が点在し、島全体がパワースポットである壱岐島。
小さな社や祠も合わせると約1000とも言われています!
神社密度は日本一(笑)
壱岐を支配していた平戸藩の藩主が特別に崇敬していた七つの神社は「壱岐七社」として、お正月に七社巡りをする習慣があります。
ブログでは、壱岐七社だけでなく、「小島神社」など写真映えパワースポットとして大変人気のある神社も取り上げてみました。
是非、壱岐観光の際にはご参拝ください!
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住吉神社
地図はこちら 伝統と格式を誇る、壱岐神社の総帥。
日本で最初の住吉神社とされ、大阪、下関、福岡の住吉と並び「日本四大住吉」と称されます。
壱岐の総鎮守として大変由緒ある神社で、縁結びの神様として親しまれています。
「夫婦クスノキ」を男性は左回り、女性は右回りに回ると良縁に恵まれると言われています。
毎年12月20日には、伝統神事「壱岐大大神楽」が奉納されます。
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本宮八幡神社
地図はこちら 壱岐七社の一つ。
山頂へまっすぐ伸びる、緑の木々に囲まれた参道を上りきると石燈籠が立ち、その上には鳥の像が置かれています。
かつて捕鯨で栄えた勝本の人たちが奉納した絵馬が多く残されています。
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聖母宮(しょうもぐう)
地図はこちら 1300年以上の歴史を持つ勝本町の総鎮守。
ご祭神は勝本と大変ゆかりの深い神功皇后です。
航海安全や勝負事に祈願する参拝者が多く、子宝や安産の神様としても信仰されています。
文禄の役の時に加藤清正が表門とお社まわりの石垣を寄進。
肥前鍋島直茂は裏門を寄進、家紋が彫刻されています。
境内には、パラオから寄進された巨大なシャコガイの手水鉢があります。
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箱崎八幡神社
地図はこちら 壱岐七社の一つ。
海の神様を祀り、航海安全や大漁祈願などにご利益があるとされ、古くから海の男たちの守り神として親しまれてきました。
壱岐で最も古い狛犬が本殿の後ろに安置されていることでも有名です。
なお、御朱印は男嶽神社にていただけます。
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白沙八幡神社(はくさはちまんじんじゃ)
地図はこちら 壱岐七社の一つ。
巨大な鳥居が目印で、壱岐随一の「筒城浜」の近くにある壱岐七社の一つ。
鬱蒼とした神社の森は、県指定の天然記念物となっています。
平戸藩主・松浦鎮信が三十六歌仙の板絵を奉納されたことでも知られています。
現在の拝殿に飾ってある板絵は、明治の中期に社掌吉野鞆千代によって描かれたものです。
海上安全、良縁、五穀豊穣、厄除けなどに御利益があるといわれています。
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國片主(くにかたぬし)神社
地図はこちら 壱岐七社の一つ。
811年に創建された少彦名命(一寸法師)が祀られる歴史ある神社です。
境内には「願掛け鳥居」という小さな鳥居が3つあり、ここをくぐって祈願する習わしがあります。
まわすと運が上がると言われる招き猫が人気。
菅原道真も祀られており「国分天満宮」とも称されます。
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與神社(こうじんじゃ)
地図はこちら 壱岐七社の一つ。
811年創建の歴史ある神社です。
この地には壱岐国府があったとされ、かつては壱岐國一の宮という説が有力です。
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小島神社
地図はこちら 写真映えパワースポットとして、大変人気のあるスポットでもあります。
海に浮かぶ島にあり、干潮の前後数時間だけ海から参道が現れて歩いて参拝することができます。
神秘のパワースポットとして「壱岐のモンサンミッシェル」とも呼ばれております。
自然が作り出す神秘的な砂浜の参道写真が撮影できる場所として全国から多くの人が訪れております。
島全体が神域とされ、小枝や石一つも島外に持ち出してはならないという習わしがあります。
御朱印は寄八幡神社でいただけます。
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月讀神社(つきよみじんじゃ)
地図はこちら うっそうと茂る森の中に鎮座する神秘的な壱岐有数のパワースポット。
御祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトにより天照大神の次に産まれたとされる神である月讀命(つくよみのみこと)です。
その御神徳は、天照大神に次いですべての願いが叶うといわれています。
全国の月讀神社の総本社とされており、強力なパワーを感じる人が後を絶たないそうです。
一説によると日本最古の神社とも呼ばれているようです。
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男嶽(おんだけ)神社
地図はこちら ご祭神は「猿田彦命」で、良縁成就、夫婦和合の神社です。
交通安全、旅行安全、航海安全の神社でもあります。
男岳山の山全体を御神体としおり、麓から登れば400段の石段コースもあります。
約300もの石猿、約60もの石牛がズラリと並んで奉納されています。
拝殿裏の御神体の岩はコンパスの針が正常に動かないという不思議な磁力
のパワースポットです。 -
女嶽(めんだけ)神社
地図はこちら 男嶽神社からダム湖を挟んで向かいにある女岳山に位置します。
御祭神は、猿田彦命と夫婦神で天照大神を大胆な舞で誘い出した「アメノウズメノミコト」
男嶽神社と女嶽神社を合わせて参拝すると良縁に恵まれると言われます。
御神体の「巣食石」は、男嶽神社の御神体同様、コンパスの針を狂わすパワースポットとして注目を集めています。
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男嶽神社
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男嶽神社 御神体
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石猿
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石猿・石牛
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男嶽神社拝殿
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女嶽神社 巣食石
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天手長男(あまのたながお)神社
地図はこちら 壱岐で最も格式の高い一ノ宮とされます。
137段の石段を上り詰めると山頂に社殿があります。
所々に極彩色の装飾が残っており、昔の栄華が偲ばれます。
拝殿脇のお堂には、子供の無病息災を願い、産着やおもちゃなどが奉納されております。
出土した石造弥勒如来坐像は1,070年作とされ日本で3番目に古い石像として国の重要文化財に指定されています。
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塞神社
地図はこちら 巨大なシンボルが鎮座する神社として知られています。
天岩戸神話で天照大神を舞で誘い出したアメノウズメノミコトが猿田彦命と結ばれ一体神になった猿女命(サルメノミコト)が祀られています。
良縁、安産、夫婦和合、性の病、子供の守護などの祈願に多くの方が訪れます。
拝殿脇の巨大な男性シンボルと石像の御神体は、夕方になると明るく照らされて神々しい輝きを放っています。
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寄八幡神社(よりはちまんじんじゃ)
地図はこちら 海の中に建つ朱い鳥居が幻想的。
約60名の海女がいる八幡集落にある神社です。
地元の海女さん達が漁の前に安全を祈ります。
小島神社や高御祖神社の御朱印もいただくことができます。
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龍蛇神社(りゅうだじんじゃ)
地図はこちら 海を見下ろす絶景に立っており、パワースポットとしても注目されています。
1895年に出雲大社より龍蛇神を迎えて祀られたとされます。
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壱岐神社 / 壱岐護国神社
地図はこちら 弘安の役で戦死した少弐資時を祀った神社。
1944年に本殿が造営され、1500年の歴史を持つ壱岐の神社ではもっとも新しい神社です。
1956年に靖国神社の壱岐出身の戦没者の御分霊を行い壱岐護国神社の併称を認められています。
※元寇、少弐資時に関しては【歴史観光編:原の辻遺跡・古墳群・戦の跡】を参照ください
TEMPLE寺院
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安国寺
地図はこちら 壱岐で一番古いお寺。
1338年、足利尊氏により元寇以来の戦死者を弔うため全国に安国寺建立を命じました。
壱岐では、従来あった海印寺を安国寺と名前を変え開山した臨済宗のお寺です。
室町時代の貴重な文化財を多く所蔵し、「高麗版大般若経」は国の重要文化財に指定されています。
(韓国の窃盗団に盗まれ、韓国に渡ったあと今だ戻ってきていません)
境内には県指定の天然記念物で樹齢600年を超える壱岐一の大木 スギの木がそびえています。
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西福寺
地図はこちら アジサイ寺として親しまれている臨済宗のお寺で、毎年6月になると多くの人が訪れています。
お庭には四季折々の花が咲いており、裏山の手入れが行き届いた曲り竹の竹林、春の桜、お庭の枯山水、ハート型の手水鉢、敷地内の古墳など見どころ一杯のお寺です。
OTHERSその他
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はらほげ地蔵
地図はこちら 八幡浦の海中に祀られている6体のお地蔵さんです。
満潮になると胸まで海に浸かる姿は印象的で、多くの観光客が訪れ壱岐島の名所となっています。
六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)における苦しみや悩みから救ってくれると言われ、地元では遭難した海女さんや鯨の供養のため祀られていると伝わります。
名前の由来は、お地蔵さんの腹が丸くえぐられているためとされます。
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諸津観音白歯雪公園(もろつかんのんしらはゆき)
地図はこちら 原石で掘られた高さ約9mの観音菩薩像。
壱岐出身の実業家により平成15年に開園しました。
玄界灘を見下ろす丘の上に位置し、桜の名所としても親しまれています。
涅槃像や千手観音像、ユニークなお地蔵さんでも知られています。
歴史観光編として1回でまとめる予定でしたが、あまりにも膨大な壱岐島の歴史史跡や神社仏閣に、2回に分けてご案内しています。(泣)
歴史観光第二弾は神社仏閣をご案内しました。
次回は、壱岐島の大自然 美しい海や絶景などをご案内しますので楽しみにおまちください。
※ただ今、ビッグストーン・ツアーズでは、福岡県・佐賀県・壱岐島を中心に北部九州の知られていない絶景スポット・パワースポットなどのツアー作成中です。
10月半ば頃公開予定なので、ご期待ください。