7月に唐津市を襲った豪雨災害により、風光明媚で豪快な「七山 観音の滝」遊歩道が閉鎖されていると聞いたので、現地で確認してきました。
結論から言えば、ほとんどの区間で立入禁止になっていました...
現状、豪快な「観音の滝」の全貌は、手前の「観音大橋」の上からしか見ることができません。
元の綺麗でマイナスイオン溢れる遊歩道の復興を祈りながら、「観音の滝」の美しい姿を合わせて現在の状況をレポートします。
【観音の滝】
渓流の里「七山」にあり、高さ45m・幅10mの「日本の滝百選」に選ばれる、水量の多い豪快な滝です。
滝の横には「生目観音」が佇み、この淵の水で目を洗うと眼病が治ると伝えられています。
約2kの渓谷は、遊歩道で結ばれており、「清めの淵」「木がくれの淵」「静寂の淵」「奥梅豆羅の淵」「狭霧の滝」「白竜の滝」「白絹の滝」と、美しい見所が連なっています。
また、夏になると家族連れの水遊びで賑わい、カワセミなど野鳥の宝庫としても知られる観光地です。
毎年8月には、「国際渓流滝のぼり IN ななやま」が開催され、普段は静かな渓谷に沢山の人出で賑わいます。
「第一駐車場」からのルート
観音の滝間近の「第一駐車場」からは、滝上流の「清めの淵」「生目観音堂」へは通行できました。
滝の下へ続く遊歩道は立入禁止です。
「生目観音堂」にも土砂が被ったそうですが、現在は綺麗にされてありました。
地元の方が観音堂や遊歩道の土砂を取り除き、復興に尽力されているそうです。
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観音の滝
観音大橋からの滝全貌です。
良く見ると、滝横の遊歩道が破損しているのが分かります。 -
観音大橋そばの土砂崩れ箇所
豪雨のためか、駐車場横の道路が崩れ、100m近い断崖絶壁に吸い込まれそうです。
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観音大橋
歩行者通路もあり、滝の展望所替わりになってます...
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観音大橋
歩くと吸い込まれそうで怖いです...
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観音大橋
滝と反対側の下流方面の絶景です。
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観音の滝
豪快な水流が良く分かります。
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滝横の蕎麦屋
七山の清流から生まれた蕎麦屋さん。
テラス席もあり、滝を見ながら美味しいお蕎麦を。 -
滝上部の展望所
「生目観音」横にある滝上流からの景色
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清めの淵
今日は少し水が濁っていました。
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滝上流
家族連れで子供達が気持ちよさそうです。
「第二駐車場」ルート
遊歩道最下流にある「第二駐車場」からは、通行できました。
しかし、歩き進めると、橋に穴が開いていたり、欄干が無くなっていたり、倒木が覆いかぶさっていたりと、とても進める状況ではなく途中で引き返す以外ありませんでした。
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桑月の橋
橋の上から淵を覗きます。
吸い込まれそうな高さです。 -
白絹の滝
第二駐車場ルートから最初に見る滝です。
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白絹の滝
白絹を広げたような美しさです
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橋の破損
足元の板がなくなっていました。
絡んだ小枝やツタから豪雨のすごさが分かります。 -
美しい橋
横から見ると美しく、被害は無さそうに見えますが...
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奥梅豆羅の淵
橋の上からです。
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奥梅豆羅の淵
上流部からです。
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白竜の滝
赤い橋が風景に溶け込んでいます。
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白竜の滝
滝の全貌は、激流真上の岩の1人分スペースしか有りません。
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白竜の滝に架かる橋
普段あるはずの欄干が無くなっています...
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白竜の滝に架かる橋
欄干は落ち、倒木が塞いでいるため、ここから先は断念しました。
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橋横に祀られる石像
最後にお参りして、引き返しました。
写真で確認できると思いますが、美しい景色が無残に破壊されています。
あらためて自然災害の恐ろしさが分かりました。
「観音の滝」だけではなく、「七山」全体が大きな災害に見舞われ壊滅的な打撃を受けています。
地元の方を中心とした気の遠くなるような復興作業の少しでも力になれればと感じました。
この素晴らしい景色を守るため、観光客誘致で少しでも尽力したいと思います。
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10月半ば頃公開予定なので、ご期待ください。